着物にカビが生えた場合、濃い色の着物(黒や濃紺など)ですと、白いカビが表面に発生してくるので、見た目に分かる場合が多いのですが、淡色の着物の場合、白いカビが発生しても見た目には分かりにくいので、カビっぽい臭いぐらいしか判断が難しく、そのままお手入れをせずに放置すると、カビが進行して着物の変色や脱色のシミになることが多いです。

カビは、白いカビから黄色いシミに変化する

カビは、発生した第1段階では白っぽいシミとなって出てくる(黒カビの場合もありますが)ので、濃い色目の着物でないと、見た目にはカビが出ているかどうか判断が難しいです。

そして、淡色系の着物にカビが発生した場合、白っぽいカビは出ているのですが、視覚的にカビを認識することが難しいので、カビの第1段階を見逃してしまい、カビの第2段階にまで進んだ結果、黄色い点々としたシミになってしまうことがよくあります。

 

紬単着物 カビによる黄変シミ 染み抜き・クリーニング前

 

この紬のお着物も、カビの第1段階を過ぎてそのまま年月が経過した結果、カビが点々とある黄変シミに変化した状態です。

このような状態になると、シミを洗い流すだけではシミは落ちませんので、黄変したシミを特殊な方法で漂白して、色が抜けた部分を色修正(染色補正)で直す必要があります。

特殊な方法のシミの漂白も、生地の状態を見極めてシミの抜け具合を随時観察しながら染み抜きを行わないと、生地が弱ったり穴が開いたりする場合があるので、黄変したシミの染み抜きは、非常に手間のかかる作業となります。

 

紬単着物 カビによる黄変シミ 染み抜き・クリーニング後

 

手間と時間はかかりましたが、綺麗に染み抜きすることが出来ました。

【参考価格】画像部分の染み抜き 15,000円程度(税別)
※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)

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