着物の丈直し・裄直し・身幅直し・部分交換などについて

和裁用こて

着物は、仕立てを解いて縫い直せば、生地の幅がある限り、寸法を変えることが出来るのですが、全体的ではなく、幅・丈の直しや胴裏を交換するだけなどの部分的に直す場合、部分的に仕立てを解いて直すことも可能です。

なをし屋では、着物クリーニングと染み抜きをご依頼いただく際に、同時に部分的な仕立直しを承ることが出来ますので、その各種部分直しの作業内容と料金表をお知らせいたします。

洗い張りとお仕立て直しの料金などについてはこちら

袖丈直し

着物の袖の丈(上下の長さ)を変える部分仕立て直しです。丈を詰める(短くする)場合は、生地の長さは関係ありませんが、伸ばす場合は、縫込みの中の生地の幅によって出せる長さが変わってきますので、部分的に解いて出せる寸法を確認する必要があります。

丈を伸ばす場合、縫い合わせていた部分と表地が色焼けで色の差が出る場合がありますので、その場合は別途修正料金がかかります】

詰める伸ばす(筋消し代込)
袷着物11,000円14,300円
単着物9,900円13,200円
長襦袢9,900円13,200円

裄直し

着物の裄(袖幅と肩幅の合計寸法)を変える部分仕立直しです。裄(ゆき)を詰める(狭くする)場合は、生地の長さは関係ありませんが、伸ばす場合は、縫込みの中の生地の幅によって出せる長さが変わってきますので、部分的に解いて出せる寸法を確認する必要があります。
また、表地と裏地の縫込み部分の幅が違う場合、伸ばす場合は胴裏の交換が必要な場合があります。

裄を伸ばす場合、縫い合わせていた部分と表地が色焼けで色の差が出る場合がありますので、その場合は別途修正料金がかかります】

詰める伸ばす(筋消し代込)
袷着物13,200円16,500円
単着物11,000円15,400円
長襦袢11,000円15,400円

身幅直し

着物の身幅(左右の身頃の幅)を変える部分仕立直しです。脇の縫い合わせ部分を解いて縫い直します。幅を詰める(狭くする)場合は、生地の長さは関係ありませんが、伸ばす場合は、縫込みの中の生地の幅によって出せる長さが変わってきますので、部分的に解いて出せる寸法を確認する必要があります。

身幅を伸ばす場合、縫い合わせていた部分と表地が色焼けで色の差が出る場合がありますので、その場合は別途修正料金がかかります】

詰める伸ばす(筋消し代込)
袷着物22,000円38,500円
単着物18,700円35,200円
長襦袢18,700円35,200円

身丈直し

着物の身丈(衿の後ろから裾までの長さ)を変える部分仕立直しです。帯を締める辺りに揚げという生地をつまんで縫い込んでいる部分がある場合のみ、丈を伸ばすことが出来ます(縮める場合は揚げがなくても直し可能です)。揚げがない場合や伸ばす丈が足りない場合は、生地を部分的に切って別生地を足して伸ばす「胴継ぎ」という加工で伸ばせる場合もあります(別途料金が必要になります)

身丈を伸ばす場合、縫い合わせていた部分と表地が色焼けで色の差が出る場合がありますので、その場合は別途修正料金がかかります】

詰める伸ばす(筋消し代込)
袷着物27,500円38,500円
単着物24,200円35,200円
長襦袢24,200円35,200円

胴裏交換

着物の胴裏(白い裏地)を交換する部分仕立直しです。胴裏がカビのシミだらけだったり全体的に黄ばみが酷い場合などに、クリーニングなどと同時に交換作業をすることを推奨しています。黄ばんだりシミだらけの胴裏をそのままにしておくと、高確率で表の着物の生地に黄ばみやシミが移りますので、注意が必要です。

生地代含まず生地代込み
袷着物22,000円38,500円
振袖24,200円44,000円
留袖33,000円49,500円

八掛交換

着物の八掛(裾周りに付いている裏地)を交換する部分仕立直しです。いま付いている八掛(はっかけ)の色味を変えたい時や、着用時に裾を擦って八掛が破れてしまっている状態の時などに行います。八掛は、精華という生地と紬の生地があり、通常の場合、紬の着物には紬の八掛を付けます。

生地代含まず生地代込み
精華生地22,000円38,500円
紬生地22,000円41,800円
別注染め22,000円要お見積り

(八掛生地代は無地染めの価格です。ぼかし染めの八掛は、生地代に2,200円加算されます)

衿の切り替え

着物の掛衿が汚れなどで綺麗にならない場合、掛衿の下に縫い込んである地衿を一部切り取って、新たな掛衿として縫い付ける部分仕立直しです。切り替え後は、下前(着た際の右側)の衿先に元の掛衿を継ぎ足します。

掛衿に柄がある場合、柄足しの料金が別途必要となります】

単着物11,000円
袷着物13,200円
留袖17,600円

その他部分仕立直しなど

半衿付けや比翼の裾が出ている場合の寸法調整などの価格です。

半衿付け(生地代別)4,400円
袖口切替11,000円
比翼の出の直し19,800円
八掛裾の縫込み15,400円
襦袢地衿交換(生地代込み)15,400円

部分仕立直しについて

部分仕立直しについて、知っておくと役に立つお話をいたします。

部分仕立直しは、単体で行うのが良い

部分仕立直しは、その名の通り部分的に仕立てを解いて縫い直す作業となりますので、二箇所以上の部分仕立直しを行うと、お仕立て直しをするよりもトータルの金額が高くなる場合があります。

また、部分仕立直しの場合、全体のバランスを整えての仕立て直しではないので、部分仕立直しの箇所が複数になった場合、仕立てのバランスを綺麗に整えるのが非常に難しくなります。

ですので、部分仕立直しは、裄丈だけ出したい場合や、胴裏だけ交換したい場合などの、単体の作業の場合に行う方が良いかと思います。

二箇所以上の直しが必要な場合は、着物を解き洗い張りしてからお仕立て直す方法が適しています。

仕立て直しを頼む際は、検針をしっかりしてくれるお店を

着物を縫うには針が欠かせないのですが、仮縫いの状態で生地を固定するために、まち針などを多く使う必要があります。

縫う方も、使った針はきちんと抜いて確認するのが当たり前なのですが、人間のやることには絶対ということはありませんので、ごく稀に針が縫い込まれたままになって縫製が仕上がっていることがあります。

そのような状態で着物を身に纏うと、思わぬ怪我などが起こる危険性があります。

それを防ぐために、多くの仕立て屋さんや加工会社では、生地の中の針を検知する検針器という物を使って、着物の中に針が残っていないかをチェックしています。

 

検針器

(検針器)

なをし屋では、縫製先での検針はもちろんのこと、自店でも縫い上がってきた着物を検針器にかけて針が残っていないかチェックをしております。

お仕立てを頼まれる際には、仕上がり後にきちんと検針しているか?をお尋ねになるのが良いかと思います。