毎年9月に入ると、七五三の着物のご相談が非常に増えてきます。

10月中旬辺りから11月中旬辺りに七五三のお祝いとお参りや写真撮影をされるために、何十年と保管していた祝い着を探し出してきたら、シミやカビでエライことになっていた、というご相談をいただくのは、着物クリーニング専門店であるなをし屋には、毎年の風物詩のようになっています。

 

 

男児祝い着 染み抜き・クリーニング前

 

この男の子用のお着物も、保管中にシミが濃く変色していたもので、ご依頼者が使おうと出してきてビックリ、という状態でした。

常々言っておりますが、お子様用のお着物は生地が丈夫でないものが多く、染み抜き作業にあまり無理が出来ない場合がほとんどです。

もちろん、全く何も出来ないということではなく、染み抜き作業は可能なのですが、シミが濃ければ濃いほど完全には落とせないということが起こりやすくなります。

さらにこのお着物は地色が綺麗な水色なのですが、着物の地色で青系の色は、染み抜きの際に容易に色が抜けやすいという弱点があり、他店さんで「これ以上染み抜きすると、地色が抜けてしまうので直せません」という伝家の宝刀でお断りされてしまうことが多い色目でもあります。

ですが、なをし屋は着物クリーニングと染み抜きの全ての国家資格を持つ職人が作業をしておりますので、染み抜きで色が抜けてしまう着物も、染色補正という三百年の歴史を持つ着物お手入れの伝統技術で、ご着用に支障のないレベルに修復しております。

 

男児祝い着 染み抜き・クリーニング後

 

染み抜きで色が抜けましたが、周囲の色目との境目が分からないように色修正を施し、ご着用には何ら支障のないレベルに修正出来ました。

七五三のお祝いのお着物は、季節的にご依頼が集中してしまうので、ご希望の納期から逆算してお断りせざるを得ない場合もございますので、ご予定のある方は、早めにお着物の状態を確認していただき、もしシミなどがあった場合は、一刻も早くご相談いただければと思います。

三種の国家資格を持つ職人が、ご依頼者の想いも含めて承らさせていただきます。

【参考価格】画像部分のシミの染み抜き 5,000円程度(税別)
※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)