輪ゴム、私もそうですが、皆さんも日常的に使用することが多いゴム製品かと思います。

そんな輪ゴムですが、何かを留めたりして放っておいたら、ゴムが劣化して切れた経験がある方も多いかと思います。

輪ゴムが何で作られているか?と申しますと、天然のゴム(ラテックス)から作られています。

そしてその天然ゴムに硫黄などを加えて加工し、輪ゴムが出来上がるそうなんですが、その硫黄などを混ぜていることも原因なのか、輪ゴムが劣化して溶けることがあります。

輪ゴムは溶けて生地に粘着することがある

実際に見たことがない方はご存知ないかもしれませんが、輪ゴムは劣化して生地にしっかりと粘着することがあります。

そのような状態になった場合、単に付いているのではなく溶けて生地に染み込んで付いて、しかも固着しているシミになっているので、ちょっとやそっとでは落ちない、非常に手強いシミになっています。

また、多くの場合、輪ゴムは溶けて付いただけではなく、何らかの化学反応なのか、生地を変色(黄変)させていることがほとんどです。

輪ゴムが溶けたシミは、樹脂と黄ばみのシミ抜きが必要

ですので、輪ゴムが溶けて生地に付いてシミになった場合、まずは溶けて固着して樹脂化したゴムを非常に強力な溶剤で少しづつ溶かして落とす、という作業を繰り返し行います。

そしてそれで終わりではなく、次は濃く変色シミになった部分を、これまた繰り返し染み抜きして薄くするという作業が必要になります。

 

着物に付いた溶けた輪ゴムのシミ 染み抜き・クリーニング前

 

付いてから何年経ったのかは不明ですが、何かの拍子に着物の中に紛れ込んだ輪ゴムが経年劣化して、溶けて樹脂化して固着したシミになっています。

先にお話したように、輪ゴムが溶けてこのような状態になったシミの場合、樹脂化したゴムを溶かして落とす染み抜きと、生地が黄変したシミの染み抜きの作業が必要になります。

当店独自の方法になりますので、詳しい作業工程はお話出来ないのですが、輪ゴムを時間をかけて溶かして洗い流す工程を何度も何度も繰り返し、そして樹脂化したゴムを完全に除去した後に、今度は濃く変色したシミを時間をかけて繰り返し染み抜きする方法を行いました。

 

着物に付いた溶けた輪ゴムのシミ 染み抜き・クリーニング後

 

かなりの手間がかかりましたが、劣化して溶けて付いた輪ゴムのシミを完全に落とすことが出来ました。

【参考価格】画像部分のシミ抜き 30,000円程度(税別)
※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)

着物丸洗い・カビ取り・汗抜きなどの料金表