着物や帯に、何だかよく分からないけど緑っぽいシミが出ていることがあります。

これは、多くの場合、緑青(ろくしょう)と呼ばれる金属分が錆びたことによるシミです。

緑青は、銅が錆びると出るサビの一種だそうで、10円玉が部分的に緑色になっているのを見たことがある方もおられるのではないでしょうか?

そんな緑青のサビのシミが、着物や帯などに出てしまうことがあるのです。

着物に緑青のサビのシミが出る原因には、大きく分けて二つあります。

まず一つは、金彩加工(金色や銀色の箔や金泥などで柄を装飾する加工)の原材料に真鍮が使われていて、その真鍮の中の銅の成分が錆びて緑青となり、着物に付いてしまう場合。

緑青は、生地への腐食性が非常に高く、金彩加工の緑青が出た部分は、生地が劣化してボロボロになっているということも少なくありまえん。

二つ目は、衿の裏に取り付けられたホックボタンから出た緑青のサビ。

このサビは染み抜き屋の間では非常にポピュラーなシミですが、無理に染み抜きをするとあっけなく生地に穴があいてしまうので、出来れば出会いたくないシミの一つでもあります。

帯に出る緑青のサビは、帯を作る際の織り糸に箔を使っていて、その箔に緑青のサビが出るというパターンが多いように思います。

 

帯 緑青 サビ 染み抜き・クリーニング前

 

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、緑青っぽい色の点々が見えますでしょうか?

原因は不明ですが、これは帯に出た緑青のサビのシミです。

緑青は、このような色の状態の段階であれば、石油系溶剤などで洗い流すとかなり薄くなるのですが、それでもサビは一度生地に付いてしまうと除去するのが困難なシミで、基本的には薄くする程度の染み抜きであるとお考えください。

 

帯 緑青 サビ 染み抜き・クリーニング後

 

このように、かなり気にならない状態にすることは可能です。

【参考価格】画像部分のシミの染み抜き 5,000円程度(税別)
(<span style=”color: red;”>※注※</span>染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)