頭に被る帽子類は、陽射しの紫外線をモロに浴び続けますので、色褪せ(褪色・色焼け)が起こりやすくなります。
薄いベージュ色などでしたら、色褪せが起こってもあまり分からない場合もあるのですが、濃い色、例えば黒などのキャップが色褪せた場合、色が褪せたことが目立つことが多くあります。
帽子・キャップの色褪せは直せます
お品物の色褪せ具合や元の色合いからどのように変化しているか?、または帽子は模様(ストライプなど)のない無地の物か?、ということなどで修正の可否が変わってくるのですが、帽子・キャップの色褪せは直せる場合が多いです。

全体に褪せた色を直すには、全体的に染色する方法で修復するのですが、洋服を染める時のように染料液に全体を浸けて染める方法の場合、今回のお品物のようにエンブレムなどがあると、その部分まで染まってしまいますので、エンブレムなどが染まらないようにして、全体に色ムラが出ないように染料液を吹き付けて、手作業で色修正を行う必要があります。
そしてこの染色作業ですが、通常の染料で直した場合、汗をかいた際に修正部分から色が流れてくる危険性がありますので、汗などの水分に触れても流れない特殊な染料で修正する必要があります。
この特殊な染料は、乾燥後に生地への定着と耐水性を発揮するために、樹脂が配合されています。
ですので、仕上がり後に多少の風合いの変化(わずかなザラつきなど)が残ります。
その辺りは作業前にご説明してご了承をいただいて作業を行っております。
全体的な色褪せが消え、褪せた茶色のような色から黒に復元されているのがお分かりになるかと思います。
帽子・キャップ類はどうしても色褪せしやすいのですが、このように復元出来る場合も多いので、お気に入りのキャップなどの色褪せでお悩みの場合は、お気軽にご相談くださいませ。
【参考価格】黒いキャップの全体色褪せ修正とクリーニング 25,000円程度(税別)
(※注※染み抜きとその他修正は生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)
