保管中に浮かんできた着物の変色シミ

シミというものは、大きく(というか大雑把に)分けると、色素のあるシミと色素のない(見えにくい)シミがあります。

色素のあるシミは、例えば赤ワイン・カレー・ケチャップなどなど… これらのような色素があるシミ汚れは、一旦衣類などに付くと乾いてもその痕跡がハッキリと残るので、年月に関係なくシミとして目に見えます。

一方、色素のない(薄い)シミは、日本酒・お吸い物などなど… これらのような色素のないシミ汚れの場合、付いて乾いただけの状態であれば、見た目にはほぼ分からなくなってしまうので、シミが落ちたわけではなくそこに留まっているにも関わらず、気が付かずに長い年月放置されてしまうので、経年変化でシミが濃くなってくることがあります。

これが、皆さんも経験の多い、身に覚えがない(本当はあるけど忘れている)保管中にいつの間にか浮き出てきたシミの正体です。

 

着物の古い変色シミ 染み抜き前

 

着物に濃い目の変色シミが出ております。

おそらく、付いた時は乾いて分からなくなっていたのですが、その後の経年変化で濃い変色シミに変化したものと推測されます。

かなり濃いシミでしたので、生地を傷めないように慎重に染み抜き作業を繰り返した後に、色修正(染色補正)で見た目にシミを分からない状態にしました。

 

着物の古い変色シミ 染み抜き後

 

塩分や糖分が多いシミは濃く変色しやすいので、くれぐれもシミを付けたままにしないようにご注意ください。

【参考価格】画像部分の染み抜き・色修正 12,000円程度(税別)
※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)