着物の衿の変色の色修正

着物の衿は首周りの肌と接触するので、お化粧(ファンデーション)汚れや、皮脂・汗などが付きます。

お化粧汚れや皮脂汚れは、油性の汚れですので、自己流のベンジンによる汚れ落としでも表面的には落ちます(タオルなどにベンジンを含ませて擦る方法ですと、汚れが生地の中に入り込んでいきます)

一方、汗の汚れは水性の汚れですので、ベンジン等の有機溶剤では落とすことが出来ません。

ですので、普段の衿汚れをご自分でベンジン等の有機溶剤で落としている方も、時々はプロにしっかりと衿汚れを落とす染み抜きを依頼された方が良いです。

 

着物の衿の変色 染み抜き修正前

 

着物の衿が変色しています。おそらく、蓄積した汗による変色と思われます。

このような状態になった場合、汚れを落としてから部分的に色をかけて、出来る限り元の色目になるように修正します。

 

着物の衿の変色 染み抜き修正後

 

汚れ落としと色修正で、変色した部分を元に戻しました。

【参考価格】画像部分と反対側の衿も含めた両衿のシミの変色直し 15,000~20,000円程度(税別)
※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)