着物の染み抜き京都職人の、こぼれ話など。
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2010年3月

7割しか直らないシミ

着物のシミで一番やっかいなのは、 シミが原因で変色または脱色してしまった場合です シミには様々な種類がありますが、変色・脱色する原因は、シミのついた部分のシミの成分と空気中の酸素とが反応して、生地そのもの変色及び染料の変化・消失が起こるのが主です。 変色・脱色してしまった着物を直すには、 染み抜きを行うだけでは直りません そこで登場するのが僕のような職人、 その名も、『染色補正師』 着物の街、京都で生まれた伝統工芸で、 約三百年の歴史を持つ、着物お手入れのプロフェッショナルです あまり表舞台には出ない裏方さんですが、 是非とも憶えておいてくださいね さて、今回の事例は、まさに染色補正技術が生かされた事例です 他店様にご依頼された時、「7割くらいは直るけど、綺麗にならない」 と言われたそうです。 7割・・   うーん、 なんて微妙な数値なんだ(笑) 確かに完全に直すのは困難なので、気持ちは分からないでもないのですが、お客様が知りたいのは「また着られるかどうか?」な訳で、それならば、良く分からない数値を提示するより、「目立たなくはなりますが、良く見ると分かります。着用出来るレベルには難しいと思います」ってな感じにご説明した方がお客様にとってはよいと思うのですが・・。 色んな色目が合わさった深みのある色目のお着物でしたので、時間はかかりましたが、何とか着用に問題ないレベルには直せたと思います

京都で一番?(  ̄っ ̄)

【告知】Twitter(ツイッター)にて着物のお手入れ・つぶやき無料相談を行っています。詳しくは、お問い合わせのページをご覧ください。 今回は、着物についた赤ワインの染み抜き事例を紹介します 着物に限らず、ワインのシミは多くお預かりする事例です。 大抵のものは落とせるのですが、水を使うことが出来ない素材の場合は、修復が困難なこともあります。無料でご相談できますので、 お気軽にどうぞ(宣伝) 着物についた赤ワインを染み抜きすると、 毎回思い出すエピソードがあります。 もう一年以上前だと思うのですが、とある結婚式場様からのお問い合わせで、「デキャンタに入った赤ワインをお着物のお客様に頭からぶちまけてしまった。何とか直せないか?」というお問い合わせがありました 実際にお着物を拝見してみると、ワインがかかったなんてレベルではなく、まさに全身に浴びたという状態でした 他店(悉皆屋さん?)に見てもらったところ、「京都で一番の名人に見てもらったが、修復は不可能と言われた」とのこと。 正直なところ、かなり困難な事例ではあるので、僕もお断りしようかと思ったのですが、続けて依頼者の方が言った言葉に心が動かされました 「このお着物は、お客様が亡きお父様に買っていただいた思い出の品で、お金の問題ではなく、ただただ着れなくなってしまったことが悲しいのだと言われました。」 「染み抜きの名人が言うには、『たいした着物じゃないから、買いなおした方が早い』とのことです。」 名人、ありがとう お陰で職人魂に火がつきました(笑) 絶対にこんなやつには負けたくないって思った。 必ず再び着られるようにしてみせる!って決意した。 思わず次の瞬間、「何とかしてみます」と言ってしまっていた その後、1ヶ月ほどかかって、ほぼ完璧に赤ワインのシミを落とすことに成功しました という訳で、それからは僕が京都で一番の名人です(笑)   今回の事例は浴びたほどではないので、手間はかかりましたが、綺麗に落とすことが出来ました

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