着物の染み抜き京都職人の、こぼれ話など。
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2009年12月

職人か商人か?

同業者と集まる機会があると、よく 「職人なのか、商人なのか?」といった話になることがあります。 これは、職人として誇りを持って仕事をするのか、 それとも商人のように・・・ということのようです。 (僕はそう思っていませんし、ご商売をしている方に失礼だと思うので、 詳細は省きます) 何が言いたいかは何となく分かるのですが、 そもそも、何で職人が上で商人が下なんですかね? 職人かどうかはその人の生き方であって、 優劣を決めるものでは無いと思います。 僕が初めてお会いする方に何者か?を尋ねられたら、 やはり誇りを持って「(染み抜き)職人」と答えます。 でも、その誇りは外に向けるものではなく、 自分の中で自身を律するためのものではないかと思います。 先日あったことなんですが、 お着物のお手入れをご依頼いただいていた方に、 仕上がったので発送にて納品させていただいたんです。 すると次の日にお電話がありまして、 「納品したお着物の柄が一部消えていて、それを修正した跡がある」 と仰るんです もちろん、僕には全く身に覚えが無かったので、 詳しい状況をお聞きしました。 すると、柄が消えているという部分は、 染み抜き作業を行っていない場所でした。 そのお品は染み抜きと丸洗い(着物のクリーニング)を行ったのですが、 染み抜き作業を行っていない部分の柄が消えるわけがありません。 ましてや、柄を修正なんていう大仕事をやっていて覚えてないはずがないんです では、丸洗いの工程ではどうか? 丸洗いは、洋服のドライクリーニングのように機械で文字通り丸ごと洗うのですが、洗いで柄に悪影響があるなら、柄全体に影響が出るはずなんですね。でも、今回は一部にしか発生してないので、これも無さそう。それに、着物は金彩など繊細な加工がしてあるので、柄などに影響が出ないように特別なクリーニング溶剤を使用しています。 では、残る答えは?となると、「それは最初からあった」 ということになります。 その辺りのことをお伝えしたのですが、最後までお客様にはご納得いただけませんでした。 お客様とはご依頼の時からお電話でのやりとりだったのですが、とても上品な感じの方で、理不尽な事を言ったり要求したりなんてつもりではないことはお話されている声をお聞きするだけでも分かります。実際、確認のお電話をいただいた時も、終始丁寧にお話をされておりました。 僕がサイトやブログで顔と名前を公表しているのは、お会いせずにご依頼いただくお客様に少しでも安心していただきたいという思いと、何かあった場合は、ちゃんと責任を取って誠実に対応させていただくという僕の職人としての意思表示でもあります。 検品をしたときにそれを認識出来なかったことについては、僕にも非があると思います。これは本当に申し訳ないことだと思います。 今回のことも、お詫びして何らかの責任をとれば納得していただいたのかもしれません。 ですがやはり、やっていないことをやったと認めることは、僕の職人としての生き方を否定してしまうというのは言いすぎでしょうか? 今回のことは職人としての誇りと共に強く心に刻んで、今後もお客様に喜んでいただけるように精進したいと思います 今回の事例ですが、革のジャケットが日焼けで変色した事例です。 このような状態を修復する場合、部分的に染色する必要があるのですが、基本的にやり直しは出来ませんし、重ね塗りすると黒ずんでしまう可能性があります したがって、染色する色を完璧に調合する必要があります 最初に見たときは難しそうだな~という感じだったのですが、仕上がり後のイメージが浮かんでからは案外スムーズに作業を進めることが出来ました 今回のような事例は、染色補正師の得意とする分野です

師走??( ̄ロ ̄|||)

師走ですよ 今年ももうあと1ヶ月ないっていう意味が分かりません(笑) 5月に子供が生まれてからは、あっという間だった気がします 初めての子供なので、毎日が必死ですから・・ 子供が生まれてから、我が家ではテレビを全く観なくなりました 最初は観ている暇が無いっていう単純な理由だったのですが、 人間の慣れというのは不思議なもので、観なくなると、 テレビがついていると鬱陶しくさえ感じるようになりました(;^_^A ですが、年末年始は特番とかやるので、 どうしたものかと今から悩んでおります ガキ使の笑ってはいけないシリーズとか、 毎年楽しみに観てたし・・ サイトで染み抜きの無料相談をさせていただいているのですが、 お着物でよくあるお問い合わせの一つに、 「柄の部分に黄ばみが発生してるが、直りますか?」 といった感じのお問い合わせがあります 変色などの染み抜きの場合、 どうしても実際に拝見してみないと判断出来ない部分があるのですが、 今回はよくある事例をご紹介して、参考にしていただたいと思います。 着物の柄部分に変色や黄ばみが発生している場合、このような感じの状態になっている場合が多いです。 これは、柄を描く際に使われている、「胡粉」という顔料の一種に、 湿気によるカビなどが原因で、シミが発生している状態です ですが、このような状態のシミの場合、 比較的綺麗に直せる場合が多いです シミの状態が酷くなり過ぎると、生地が弱ってきたりするので、 このようなシミを見つけたら、早めに処置をされることをオススメします

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