着物の染み抜き京都職人の、こぼれ話など。
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2008年5月

誰かがやらねば(*・ω・)ノ

着物が出来上がるまでには、多くの職人さんの手を経ている(いわゆる分業制)というのはよく知られていると思いますが、出来上がった着物に「柄を描く」専門の職人さんがおられることは、あまり知られていないのではないかと思います。 最初にこのお着物をお預かりした時、(普通の染み抜きでは綺麗にならないなぁ~)と判断したので、その柄描き専門の職人さんに、「柄を描いてシミを隠して欲しい」とお願いしました。 しかし、返ってきた答えは、「ぼかし(染色技法の一つで、グラデーションになっていく染め方)がうまく表現できないから、ムリです」でした。 他の職人さんにも聞いてみましたが、答えはほぼ同じでした プロが言うんだから仕方ない、この着物は染み抜き出来ないとご説明して、お客様に返そう・・・ と、一度は決断したのですが、お客様とお話してみると、すごく落胆されているのが伝わってくるんですよね・・・ お話を聞いてみると、ご自身が以前着た振袖を、娘さんの成人式に着せてあげたいというお母さんのご依頼だったんです。 「どんな方法でもよいから、娘に着せてやれるようにしてくれませんか?」 こうなったら、僕がやるしかない!(`・д・´) お客様に、「なんとかします」って言っちゃいました(笑) 言ったからには何とか結果を出さないといけませんので、あれこれ試行錯誤の日々が続きます。 何度かテストした後、これなら何とかなりそうだ・・・という方法を編み出しました 「シミを隠す」という行程が必要になるので、完全に元通りと言うわけにはいきませんが、かなりいい感じに仕上がったのではないかと自負しております 他店で断われたお着物、あきらめずに、一度ご相談下さい

ジャケットの汗による変色

ジャケットの脇部分が、汗によって変色しています こうなってしまうと、染み抜きではなく染色補正によって修復していきます。 このジャケットは、いわゆるコーデュロイの生地で、 毛足が非常に長いので、色が乗りにくくて非常に職人泣かせです 今回は、時間をおいて3回ぐらいやり直して、ようやく着用に耐えるレベルに修復できました まだまだ修行の日々は続きます

エルメス・ガーデンパーティーの染み抜き・修復

エルメスのガーデンパーティー(革タイプ)の染み抜き・修復の事例です。 食事の際、オリーブオイルをこぼされたそうです 早速、染み抜きで落ちるかどうかをテスト 残念ながら、染み抜きではあまりよい効果はありませんでした となると、残された道はインキング(染色)による修復となります。 インキングで一番難しいのは、シミを隠しつつ周りと違和感の無い色を作り出すことです 業者さんによっては、全体を染め直してしまう方もおられるそうですが、それでは「修復」じゃなくて「改造」なんじゃないか?とか思ってしまうんですが、どうなんでしょう?Σ(´д`;) 当社は部分的な修復で対応しております

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