着物の染み抜き京都職人の、こぼれ話など。
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2008年1月

袴に付いた、墨汁の染み抜き(しみ抜き)

今回は、袴に墨汁が豪快に付着してます  墨汁は、我々染み抜きのプロでも落とすのが非常に困難な部類に入る事例です。 いろんな薬品・しみ抜き方法なんかを試してますが、これだ!というものにはまだめぐり合ってないですね~ よくご家庭で墨汁を落とす方法なんかを聞かれたりするんですが、正直申し上げて、ご家庭で墨汁をいじるのはやめたほうがよいです 一度洗って乾いた墨汁は、プロでも落とすのが難しくなります。 今回も画像を見ていただくと分かると思いますが、うすく残ってしまいました 綿素材などであれば、もう少し頑張れるんですが、絹は摩擦に非常に弱いので、これ以上は生地を傷めてしまう可能性が高くなります。 あ、クリーニング屋さんみたいなコメントになってしまった(・∀・)

革のコートにペンキ?のシミ

今回は、ペンキらしきシミがついている革のコートの染み抜き・修復です。 どこかにもたれた時に付着したようです。 まずは簡単にテストしてみましたが、ほとんどシミが落ちる気配がありません その後、考えられる方法を一通り試してみましたが、染み抜きだけでの修復は不可能と判断し、染み抜き+インキングでの修復を選択しました。  色が白なので画像では分かりにくいですが、シミの部分のみ修復しております。 染色補正の色も、単純に白一色ではありません。 白+グレー+ブラウン・・・という感じで、数種類の色を配合して修復しています。  最近、革製品についてのご相談・ご依頼が増えてきました 革製品などの修復の師匠である、カリスマ福永氏のお店では、半年待ちも見えてきたらしいです 革製品・バッグ・財布などを染み抜きして欲しいけど、半年待てないという方は、ぜひ当店へ(笑)

依頼者の思い

ある日の夕方、一仕事終えてほっこりしていると、一本の電話 「油絵の具を付けちゃったんですけど、落ちますか??」 若い男性からの、少し切羽詰まった声 「実際にお品を拝見してからになりますが、多分大丈夫だと思います」 すぐにご来店とのことなので、お店の場所を簡単に説明して待っていると、小一時間ほどしてご到着。 早速お品を見てみると、結構べったり油絵の具がついている。 どうやら、他店で防水加工がしてあることを理由に断られたらしい  確かに、加工によっては手の施しようが無いものもあるけれど、今回のお品は手間をかければそんなに難易度の高い染み抜きではないのに・・・ 「大切な服なんです。費用はいくらかかってもよいですから。」 このお客さんは、すがるような思いでウチをネットで探し出してくれたに違いない。最大限の努力をすることをお約束して、依頼品を預かった。  翌日、無事染み抜きが終わったことを電話でご報告すると、「あぁ~、よかった~」と、とても嬉しそう。 この仕事をやっててよかった~と思える瞬間でした

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