着物のシミで一番やっかいなのは、
シミが原因で変色または脱色してしまった場合です

シミには様々な種類がありますが、変色・脱色する原因は、シミのついた部分のシミの成分と空気中の酸素とが反応して、生地そのもの変色及び染料の変化・消失が起こるのが主です。

変色・脱色してしまった着物を直すには、
染み抜きを行うだけでは直りません

そこで登場するのが僕のような職人、
その名も、『染色補正師』
着物の街、京都で生まれた伝統工芸で、
約三百年の歴史を持つ、着物お手入れのプロフェッショナルです

あまり表舞台には出ない裏方さんですが、
是非とも憶えておいてくださいね

さて、今回の事例は、まさに染色補正技術が生かされた事例です

7割しか直らないシミ

他店様にご依頼された時、「7割くらいは直るけど、綺麗にならない」
と言われたそうです。
7割・・   うーん、
なんて微妙な数値なんだ(笑)

確かに完全に直すのは困難なので、気持ちは分からないでもないのですが、お客様が知りたいのは「また着られるかどうか?」な訳で、それならば、良く分からない数値を提示するより、「目立たなくはなりますが、良く見ると分かります。着用出来るレベルには難しいと思います」ってな感じにご説明した方がお客様にとってはよいと思うのですが・・。

色んな色目が合わさった深みのある色目のお着物でしたので、時間はかかりましたが、何とか着用に問題ないレベルには直せたと思います

7割しか直らないシミ