今日は成人の日ですね

全国かどうかは分かりませんが、京都は晴れていて、
本当によかったです

お着物が雨に濡れた事例、時々お預かりするんですが、
土砂降りだった時のお着物は再生が困難な場合もあります

僕が成人を迎えた日は、何故かバイトしてました(笑)
京都はちょっと変わって?まして、成人式への出席が抽選なんですね
(今でもそうなのかな?)

ちょっとひねくれていた二十歳の僕は(今もというツッコミは無しでw)、
どーせ抽選ならいかんでもええやろ・・とか考えて、
黙々とバイトに励んでおりました

でも、今になって思えば、ちゃんと行けばよかったなぁ~と、
今さらながら後悔しております

今年の成人は、本当に大変な時代に大人になることをある意味宿命付けられてしまったわけですが、自らを信じて頑張って欲しいと願ってます

成人式と言えば、やはり振袖だと思うのですが、
着物離れ・呉服産業の衰退と言われる中、
今年も数多くの成人の方が振袖を着ていただいているのを
ニュースや新聞などで見ると、
着物産業の一端を担っている者としては、
やはりうれしいニュースであります

成人式の後に限らず、時々頂くご質問に、
「着物は一度着たらクリーニング(丸洗い)した方がよいのですか?」
といったご質問があります

難しい質問ではあるのですが
基本的には着用後、毎回丸洗いする必要はありません

数ヶ月くらいの間隔でまた着用する予定があれば、
何回か着用した後でいいですし、
部分的に汚れやシミがあるのなら、染み抜きのみで良いと思います。
今後何年も着る予定が無いなどの場合は、
タンスに仕舞われる前にクリーニングしておいた方がよいと思います。

着物のクリーニング(丸洗い)も近年は価格破壊が起きていまして、
びっくりするような安い料金を謳っているお店もあります

どんな商いでも競争はあって当然ですし、
もちろん料金も選択肢の一つだとは思うのですが、
あまりに安いのはちょっとどうかな~と思ったりします。

着物のクリーニングの価格は商品を仕入れて売る訳ではなく、
加工において発生する料金、つまり手間賃な訳ですね。

そして加工内容もほとんどが手作業ですので、
企業努力によるコスト削減にも、おのずと限界が出てきます。

では、どうしたら平均価格の半値以下のような、
ある意味無茶苦茶な料金で請け負えるのか?

もうお気づきの方もおられるでしょう・・
そう、手を抜くしかないんですよ

着物のクリーニングの工程は、大まかに分けると、
下処理(衿や袖口などの汚れ落とし)→丸洗い→プレス仕上げ
となります。

まず、下処理をせずにいきなり丸洗いをする業者さんが非常に多い
丸洗いにはある程度までの油性染みや皮脂汚れなどを落とす効果があるのですが、口紅やファンデーションなどは近年落ちにくいことを売りにしているものが多いので、
「他店で丸洗いに出したら、衿のお化粧汚れすら落ちていない
というような、信じられないような嘆きを耳にすることも少なくありません

次に丸洗いですが、激安で利益を出すには、数をこなす必要がありますから、必然的に一回の工程で洗う枚数が多くなります。
着物はとても繊細ですので、ご家庭での洗濯のように、ゴシゴシ洗うわけにはいきません
どうするかというと、着物の洗い専用のクリーニング液の中をゆったりと泳がすように洗ってあげます
これが詰め込んで洗ったらどうなるか? 汚れが落ちるどころか、下手したら汚れた液で逆に汚れてしまう可能性もあります

プレスについても、手を抜こうと思えば簡単で、総絞りだろうがお召しだろうが、適当にアイロンをかけて皺を伸ばして終了~ってな感じの業者さんも多いと思います。

クリーニングや染み抜きに限らず、手作業が伴うものは、
どれだけ手間を掛けたが品質の差になります。

大切なお着物を任せるなら、価格以外にも目を向けていただきたいと、切に願う染色補正師でありました